ご挨拶

 この度、第41回日本生理心理学会大会を、慶應義塾大学文学部心理学研究室でお引き受けすることになりました。本学での生理心理学会の大会開催は今回が初めてになります。来る2023年5月20日(土)から5月21日(日)に、東京都心に位置する三田キャンパスでの「対面開催」を予定しております。前日の19日(金)には、若手研究者によるイベントを開催する予定です。

 感染症に悩まされる日々も3年を超え、学会も対面開催が当たり前の時代から、オンライン開催、ハイブリッド開催など、さまざまな形式が模索されてきました。オンライン開催の良さに気づいた部分がある一方、賑やかなポスター発表や懇親会が懐かしく感じられ、以前のようなコミュニケーションを切望する声も高まっています。まだまだ、完全に従来の状態に戻すことはできないとしても、対面での社会的交流の良さを実感したい気持ちも強まりつつあります。そこで本大会は、完全対面開催を前提に準備を進めており、対策をしっかりした上で、久しぶりの懇親会も開催できればと考えております。比較的アクセスのよい場所での開催でもありますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 本大会のテーマは「融合する生理心理学」といたしました。生理心理学の成果は、今や他の研究分野にも広く波及し、生理心理学的指標を用いる他分野・他領域の研究も増え続けています。そこで、そのような分野との連携を深め、生理心理学の新たな展開への期待を込めて、3つのシンポジウムを軸にプログラムを作成いたしました。具体的には、臨床科学との融合、発達科学との融合、感情科学との融合というテーマを設定しております。

 現在の社会情勢を鑑みると、このまま対面開催が実現できる可能性が高いものの、オンライン開催になる可能性もゼロではございません。やむを得ず開催形式を変更せざるを得なくなった場合は、大会ウェブページを通して、なるべく早く皆様にお伝えいたします。その際はご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 準備委員会スタッフ一同、大会で皆様に快適で充実した時間をお過ごしいただけるように準備をいたします。会場でお会いできるのを楽しみにしております。

2022年12月吉日

第41回日本生理心理学会大会
大会長 梅田 聡

慶應義塾大学文学部心理学専攻 教授

事務局長 北 洋輔
慶應義塾大学文学部心理学専攻 准教授

副事務局長 寺澤 悠理
慶應義塾大学文学部心理学専攻 准教授